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第4章「怪物たちの死闘」|13:【回想】ノヴァ化に関する雑然とした会話

2015年09月02日

先読み情報
エネミーズ/1996 1

VIEW:三原一也 
SHEET:1-4-013
DATE:1996/02/05 MON 22:58 
PLACE:高田馬場 居酒屋「新月」 

帰り際、陶子は一也にまだ形になっていないアイデアについて相談する


 寝ていた村川がようやく目を覚ましたので、一也たちは店を出ることにした。

「すいません、ちょっとトイレに」

 会計を終わらせた後、村川がふらふらと立って上がり桟敷を出ていった。

「でね、ついでだから、もうひとつ相談があるの」

 陶子が神妙な顔でそう持ちかけてきた。

「まだ形になってないけど、ひとつ考えてるアイデアがあって。今回のゲーム、『ドラゴライザー』じゃなくて、『エネミーズ』の……」
「おいおい。ホントに『エネミーズ』でいいのか?」
「うん」と、陶子は笑った。
「気に入ったから、それで行く」
「ならいいけど」
「でね、そのアイデアなんだけど、名前はつけてるんだけど、『ノヴァ』──プレイヤーがゲームを進めてるでしょ。他のモンスターに対して、必要以上に攻撃したりとか、まぁ、あとイベントで最初からそう設定しててもいいんだけど、いきなり巨大化して凄く強くなっちゃうの」
「いきなり巨大化?」一也は首を捻った。「戦隊シリーズ的な?」
「いや、そういうことじゃなくて……いや、意外とそういうことなのかな。とにかく、巨大化してモンスターが、一定時間ね、もう理不尽な強さでフィールドのあらゆるもの壊したりとか、他のモンスターたちを倒したりしてくの。そうなると、もうどうしようもないわけ。限定された時間のことだけどね」
「んー。……キングボンビーみたいな?」
「いきなりだなぁ。あ、でも、存在のイメージとしてはそういうことかなぁ」
「なんとなくはわかったけど、どうしてそんな要素を入れようとしてんの?」

 一也が尋ねると、陶子は「うーん」と考え込んだ。

「そこが、自分でもよくわかってない。淡々と進めてく中で、ゲーム作った方でも予想できないところで、ゲームを壊しちゃうギリギリのアクシデントとか起こせないかなぁって。たとえば『ドラクエⅠ』でね」
「うん」
「どっかのタイミングで、いきなり竜王が城から勝手に出てきたら……とか、考えたことない?」
「なるほど、それはわかる。ずっと待ってるラスボスじゃなくて、相手もそれなりに動いてるイメージとかできないかなぁ、ってのは考えたことある」
「うん。今回はラスボスじゃないけど、そういうこともある」
「面白いと思うよ」
「ありがと。でもね、システムに具体的にどう入れ込むかとかは、まったく考えが及んでないの。もう少し時間、かかるかなぁ」

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